筋肉の習慣に依存するという神経症(その3)

この記事は約2分で読めます。

《練習とは、創造的で楽しい行為です》

いちろーたです。

今回の一連の配信では、ある本を読んでいて出会った言葉をご紹介してきました。
「技術面で多くの人に共通する問題だが、筋肉の習慣に頼りすぎるのは致命的なミスだ」

20世紀の大バイオリニスト、
フリッツ・クライスラーが「練習」について残したコメントです。

ちょっと思い出してください。

あなたは、
練習を始める時、どんなことを考えていますか?

「苦手なパターンを克服する」
「指を思い通りに動かせるように、筋力を高める」
「失敗しないようにする」

もちろん、何をしてもよいのです。
練習の目的だって、どう設定してもいいのです。

練習において大事なのは、次の3つです。

”やりたいことは何か”をはっきりさせること。
そのために、必要なことをはっきりさせること。
必要なことが起こるように、働きかける方法をマスターすること。

クライスラーは、次のような言葉も残しています。

「少し緊張すると、動きが鈍くなり、コントロールがきかなくなる。
それではいったいどうなってしまうのか?
技術とは煎じ詰めれば頭脳の問題だ……
昨今、練習時間の長さばかりが強調されているのは、なんと嘆かわしいことだろう」

練習によって、何を得たいですか?
そのために、何をしますか?

(文中のクライスラーの言葉:カトー・ハヴァシュ著『「あがり」を克服する』音楽之友社)

タイトルとURLをコピーしました