レッスン効果の上がる手の使いかた・観察の秘密(その5・使ったことのないもの)

2016/05/04

いちろーたです。

レッスン効果の上がる「手の使いかた・観察」について考えています。

2つの問いかけによって
手の使いかたを見直すことができるという考え方をご紹介しました。

・どんなチカラ、モノを使っていたか?
・まだ使ったことのないものは、何か?

この2つの問いかけでしたね。

前回は1つ目の質問
・どんなチカラ、モノを使っていたか?
について考えていただきました。

今回は
・まだ使ったことのないものを使ってみよう!
です。

ところで、
「まだ使ったことのないもの」って、どんなものが思い浮かびましたか?

使ったことのない関節
使ったことのない筋肉
使ったことのない注意力



突き詰めると、
使ったことのない「自分」
といえるのではないでしょうか。

自分が知っている自分は、これまでに使ってきた自分との思い出でできています。
未来の「自分」は、まだ使ったことのない「自分」です。

いま、何かをしようとしているあなた自身は、
まだ誰も知らないあなた自身です。

もしも、そんなあなたが、初めて出かけた旅先で
はじめて見る景色や、はじめて耳にする音と出会ったなら、
どんな振る舞いをするでしょうか?

超一流の役者になったつもりで、
想像を広げてみましょう。

見たことのない景色を見た時、どんな声を上げるでしょうか?
聞いたことのない音が聞こえてきた時、どうやって驚きを表現するでしょうか?

演奏する時、レッスンの時、
新しい思い出作りの旅路に踏み出すこともできます。
これまでの思い出の世界に閉じこもることもできます。

どんな体験ができるかは、やってからのお楽しみです。

どちらのやり方で作る音楽のほうがお好みでしょうか?

-教えるスキル・指導力アップ