三浦文彰さんの第1回ヴァイオリンセミナーに行ってきた!

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三浦文彰さんのヴァイオリンセミナーを聴講

Ichiro Ishikawaさん(@ichiro_)が投稿した写真 –


いってきましたよ!

いちろーたです。

三浦文彰さんのはじめての公開レッスンを聴講してきました。

右腕の動きこそが大事

最初の受講生の演奏を聞いたあと、三浦文彰さんは「基本的なことをききますが」と前置きしてこう言いました。

「バイオリン演奏で大事なことは何だと思いますか?」

(もしかしたら、必要なことはなにか?と言っていたかもしれません)

その受講生さんは、少し考えて「姿勢」と答えました。

三浦さんはその答えを否定はしませんでした。

彼の答えは「右腕」

なぜ右腕か。彼はこう続けました。
弓を使って音を出すためには、右腕を動かす必要があるからです。
バイオリン演奏において左腕が20パーセントだとしたら、右腕は80パーセントを占める。
そのようにも言っていました。

姿勢はもちろん大事です。
でも、右腕を動かすことで音が生まれる。
だから右腕の動かしかたについて徹底的に取り組もう。

……ということを、この日のセミナーの冒頭ではっきりと宣言していました。

サウンディング・ポイントをつかまえろ!

このセミナーを通じて三浦さんがずっと言い続けたことがあります。

それが「サウンディング・ポイント」です。

サウンディング・ポイントとは、音の生まれるポイント。
バイオリンのサウンディング・ポイントは、弓毛と弦の接点。

そのサウンディング・ポイントをどう作るのか。そのためにどう考えて、具体的に何をするか。
このすべてのプロセスが大事だと、三浦さんは力説しています。

このほかに、楽曲ごとにどんなことを気をつけたら良いのかを、こまかにアドバイスしていました。
ただし、あくまでも受講生がやりたいことを尊重しながら。

講師である三浦さんがバイオリンを手にとったときの受講生の目の輝きが忘れられません。

ボウイングの時の肘や指の動き。
ビブラートのときの指から腕までの動き。
楽器をカラダの上にのせておくためのバランスの取りかた。

なんでも吸収しようとしている姿がありました。

いちろーたはこう思った

三浦さんの着眼点、音楽的発想は素晴らしいものです。これからのご活躍も楽しみです。

ボク自身も大いに刺激を受けました。そして、ボクのような《動きの専門家》の存在価値もあらためて感じました。指導の現場では、動きをどんな言葉で表すか、動きのためのアイデアをどんな言葉にするかということが重要だからです。

バイオリン演奏において、音を出す前、音を出す間、音を出し終えるとき……絶えず音を作り出すための弓毛と弦の接点づくりのために、何をすればいいかを考えることは本当に大切なことです。だからこそ、その思考の道具としての言葉づかい、教育現場でのコミュニケーションのツールとしての言葉づかいもまた重要です。そして、考えたものが動きとして現れるようにガイドする際の、教師自身の手の使いかたもまた重要です。

楽器に接するのと同じように、いいえ、それと同等以上に、生徒さんに触れようとする時に
何を伝えるために触れるのか、なにが起こってほしくて言葉を掛けるのか。
どんな願いを持って、その場を共有しているのか。

ひとつひとつの行動に意図が込められていくとき、
教師は、生徒にとって、最高の教育環境となることができます。

演奏を愛する皆さんのために、そして、情熱を持って指導にあたっている皆さんのお力になれるように、これからも情報発信を続けてゆこうと思いました!

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