【ばよラボ通信から】ピアノの調律からみた「コンサートを作る」

バイオリン応援団☆いちろーたです。

前回の「ばよラボ通信」でも書いたように、
室内楽コンサートのステージマネージャーをやらせていただいたんですが、
調律って、大変な仕事だったんですよ!

ピアノの調律が、予定に時刻になっても終わらない……(^o^;)

コンサート前に音程を整えるだけだと思っていたので、

「なんでこんなに手間取るかなー」

とイライラしていました。この日の調律を見るまでは。

調律の様子を間近で見せていただきましたが、
調律って、大変な仕事だったんですよ!

妥協を許さない調律って、ものすごい迫力でした。

繊細な部品がいくつも組み合わさっていました。
本来は、部品の組み合わせを調整すればいいところを、
薬剤でごまかしたために、部材の劣化が早まったり、
ハンマーのフエルトに針をさすことで対処してしまったり

「良い楽器なのに、こんな扱いでは楽器が本来の性能を発揮できず気の毒だ」
「楽器の寿命を縮めているようなものだ」

と、調律師さんは嘆きつつ、せっせと調律しておられました。

調律記録がノートに残っていたそうですが、
日本で指折りの調律師でさえ「もう、お手上げ。こんな短時間で仕上げるのは無理だ」と
さじを投げたんじゃないかな……と調律の経過・状況を推理されていました。

ピアノから音が出る仕組みを整えるのが、調律なんですね……。

ピアノの調律を、
バイオリンに当てはめてみると、
どんなことが言えるのでしょうね。

バイオリンから音が出る仕組み……?

弦、弓の毛、松脂、駒、魂柱……

バイオリンや弓の調弦・調整・お手入れって、どれくらい手間ひまかけていますか?

奏者である、みなさんご自身についてはどうでしょうか?

★いちろーた’s おせっかい課題

この1週間を振り返ってみて……

「やったほうがいい」とわかっているのに、やらなかったことは何でしょうか?
そのことに必要なだけの時間を使うことができるなら、何を得られるでしょうか?
その時間を作るためには、どんな工夫ができるでしょうか?

(「ばよラボ通信」2014年10月17日号より)

-ボクの体験談