イメージトレーニングの流儀(メリットと限界)

2014/09/14

楽器の練習には、

楽器をもってする練習と、
楽器を持たずにする練習とがあります。

楽器を持たずにする練習を、イメージトレーニングともいいます。

イメージトレーニングには、
楽器を持ってする練習とはことなる性質があります。

楽器を持たないということは、
どんな音も出ません。

聞こえてくるのは、純粋に《自分が思い浮かべた音》です。
また、見えてくるのは、《自分が思い浮かべた楽器の動き》です。

そこには、失敗も成功もありません。
ただ、思い浮かべたままが聞こえて、見えてくるだけです。

もし、それでも失敗したと感じてしまうなら、
自分がやりたいこととはちがうことを思い浮かべてしまったということになります。

ここが、イメージトレーニングの面白いところです。

自分がやりたいことをどれだけはっきりさせられるかを、
想像力(想造・創像・創造する力=なにもないところに姿・カタチなどを思い浮かべる力)だけでやってみる。

……これがイメージトレーニングです。

では、イメージトレーニングの限界とはなにか。

それは、自分がやったことに対して
楽器からの反応を得られないことです。

楽器を使わないのだから当然ですよね。

また、イメージトレーニングをしていても

「音が聞こえてこない」
「動きが見えてこない」

という場合もあるかもしれません。

《でたらめな妄想》による想像をするのではなく、

どんな音を出したいのか
そのためにどんな動きをしたらよいのか

ということについて、
正確に、事実に基づいた情報をなるべく多く集めてから、
想像しなおす必要があるのかもしれませんね。

ともあれ、

イメージトレーニングのとおりに、楽器を動かしてみて
どんな音が楽器から聞こえてくるかを試す。

そのとき、イメージトレーニングと実際に楽器を使う時との違いが
どんなものなのかを見つけていく……

ぼくの場合はこんな感じで
楽器を使わないイメージトレーニングと、
実際に楽器を使う練習とを、互いに活かしています。

みなさんは、どんなふうに使い分けていますか?

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