指の上げ下げ、最短コースは効率が悪い?!……指の仕組みから考えてみた意外な結論

速い動きが苦手なみなさま!

【指の上げ下げ、最短コースは効率が悪い?!】

「コンパクトに」とか
「無駄な動きを減らす」とか
「最短距離で」

……にこだわると損をしちゃいますよ、というお話です。

指を動かす2つの仕組み

指を上げる・下げるという動きは、同じ通りみちを最短距離で往復させると、かえって効率が悪くなる可能性があります。

バイオリンで言うと

指上げ=弦をはなす
指下げ=弦をおさえる

それぞれの動きに最適な動かし方があり、指先の動き方はわずかに違ってきます。

なぜなら、指を伸ばす仕組みと、曲げるための仕組みとは、単純な1対1のペアではないからなんです。

ちょっと調べてみましょう……

指を伸ばす仕組み

指を伸ばすための主な筋肉は……

・総指伸筋(そうし・しんきん)

指を伸ばすことについては、この1つがよく働きます。
1つの筋肉が4本の指(親指以外)を動かします。

そして、人さし指と小指には、特別な筋肉があります。

・示指伸筋(じし・しんきん)
・小指伸筋(しょうし・しんきん)

指を曲げる仕組み

指を曲げるための主な筋肉は……

・浅指屈筋(せんし・くっきん)
・深指屈筋(しんし・くっきん)

です。

どちらも1つの筋肉です。
それぞれに4本の指(親指以外)を、異なる動きを作ります。

2種類の筋肉の働きの違いは、「指をどこから曲げたいか」によって働き具合が変わります。

ちなみに、親指を曲げ伸ばしする筋肉は……
・長母指伸筋(ちょうぼし・しんきん)
・短母指伸筋(たんぼし・しんきん)
・長母指屈筋(ちょうぼし・くっきん)
というものが目立った働きをします。

おまけ「人さし指」と「小指」は伸ばしつつ使え!

人さし指と小指には伸筋が複数あるのが、大きな特徴です。

これを演奏に活かすには、人さし指と小指は「伸ばしつつ使え!」と考えてみましょう。

たとえば、バイオリンでフィンガードオクターブが苦手な人は、

・1-3指のときは3を先にとってから、1指を伸ばす
・2-4指のときは2を先にとってから、4指を伸ばす

というつもりで指を動かしてみると、あたらしい動かし方を発見するヒントになると思います。

管楽器の特別なキーが人さし指と小指に割り当てられていることが多いのは、こうした体の仕組みが関係していると考えてみると面白いですよね。

もはや「小指は不自由だ」という思い込みは捨ててしまったほうがいいのかもしれません。

筋肉をフル活用して「最適な動き」をつくるには?

では、こうしたさまざまな筋肉をフル活用して「最適な動かし方」をするにはどうしたら良いでしょうか?

とってもアホくさいかもしれませんが、「動かしたい速さで、バタバタ音がきこえるくらい、使えるものを全部使って動かす」です。

たとえば、トリルをするときに2つのやり方を試してみるとわかります。

A. 「なるべくコンパクトに動かす」
B. 「動かしたい速さでバタバタ動かす」

どちらのほうが、やりたいトリルをやりやすいでしょうか?

ぜひ、おためしいただきたいと思います。


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