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今回のバイオリン応援団TVは、前回に引き続き『メニューイン/ヴァイオリン奏法』に紹介されている譜面台を利用したトレーニングを紹介します。
このトレーニングをおすすめするには理由があります。
一番の理由は、楽器を支えることを譜面台にやらせることで、右手や左手の「楽器を支える仕事」を手放すことを体験できるからです。このことは、著者・メニューイン自身も、学習効果を強調しています。
メニューインは、「楽器を支える仕事」を譜面台にやらせることで、ごく初歩段階での右手トレーニングにもメリットがあると書いています。
意外に思われるでしょうか?
右手は、楽器のバランスづくりに深く関わっています。弓は弦に触れて、楽器を揺さぶり続けますからね……。
もちろん、左手のトレーニングにも効きます。さらっていて「むずかしいなぁ」と思うときに、譜面台で楽器を支えて、指の動かし方をやり直してみると
「自由に動かす」ってこういうことだったんだ!
ということを思い出すのに役立ちます。
このようにして、テクニックと動作の関係を学ぶ方法を書き残してくれたメニューインに、ただ感謝するばかりです。