演奏に頭を使う2つの意味(その2) 頭のバランスに働きかけるには?

「頭を使いなさい」

この言葉にこめられた2つの思い。

2つの思いとは、どんな思いなのでしょうか?

一般的には、「考えなさい」という意味ですよね?
もうひとつ、私が提唱したいのは、

「脊椎の上にのっている頭を動けるようにしなさい」という意味。

……こんな考え方は奇抜でしょうか?

前回は、1つ目の頭の使いかた「考える」ために、
どうすればいいかというお話をしました。

今回は、2つ目の頭の使いかた。
どんな使いかたかというと……

「頭が、脊椎の上で動けるようにする」でしたね。

頭は、前に転がり落ちるようなバランスでできています。
なぜかというと、骨の組み合わせによって
重さのバランスが、そのようになっています。

どうしてそんなバランスになっているかはわかりません。

ただ、実際の事実として、
頭は、首の上(脊椎のいちばん上の、さらに上)にあり、
何もしないでおくと、前にゴロンと転がり落ちてしまうのです。

では、頭が、首の上(脊椎のいちばん上の、さらに上)に
あり続けるためには何をしたらいいでしょうか?

どんな力が働けば、前に転がり落ちようとする頭が、
首の上でバランスを取れると思いますか?

ものすごく単純なことなんですが、
頭を、後ろのほうへ転がり落ちるように引っ張る力を与えればよいのです。

頭を後ろに転がり落ちるように引っ張るといっても、
引っ張りすぎるとどうなるでしょうか?
後ろへ落ちてしまいますよね。

でも、後ろへ引っ張るのをやめると、
頭は前へ転がり落ちてしまう。

つまり、絶えず力加減を変え続ける必要があります。

多くの人が、肩コリに苦しむのは、これが大きく関わっています。

頭につながる筋肉で
頭を後ろに引っ張り続けようとして
筋肉がはたらきっぱなしになっています。

「じゃあ、どうしたらいいの!?」

簡単です。
頭を後ろに引っ張るのをやめるだけで良いのです。

そうすれば、わたしたちは、頭と首を固めなくても、
上手にバランスをとり続けることができます。

「頭が、脊椎の上で動けるようにする」とは、こうしたことを思いだすことなのです。

これができるようになっていくと、
どんないいことがあるかというと、

(私の体験ですが)
・肩コリや腰痛で苦しむことがなくなってゆきます。

・「音色が素敵になった」と言われるようになりました。

・姿勢を良くしようとしたわけではないのに「演奏の姿勢がイイね」と言われるようになりました。

・目やアゴの「ズーンと重たい疲れ」に悩まされなくなりました。

・練習の堂々巡りがなくなって、効率よく上達するようになっています。

・いろんな指導者の「本当に言いたいこと」が理解できるようになってきました。

・演奏の出来・不出来に一喜一憂することが減ったのに、かえって演奏の出来がいいことが増えました。

・自分のことを過小評価しなくなってきました。

・どんな生徒さんとのレッスンの時でも、自分にできることをやらせてもらおうと思い続けられる強さが身につき始めています。

「頭が、脊椎の上で動けるようにする」ことを気をつけ始めたことで
それまでに学んだ奏法のこと、練習法、さまざまなことが
矛盾なく、合理的に、自分の納得の行くやり方でできるようになってしまいました。

このテクニックこそが、みなさんとともに学んでいきたいと思っていることなのです。


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