「余分な力を抜いて」は逆効果?!バイオリンの音色は脱力で改善できますか?

2014/07/15

 みなさんに質問があります。

――「余分な力を抜いて」とアドバイスをしたこと、されたことはありますか?

――そして、そのアドバイスはどれくらい効果があったでしょうか?

――誰にでも効果抜群?気休め程度?効き目なし?

 「余分な力を抜いて」というアドバイスが、効き目があるなら、どうぞ使い続けていってください。

 でも、もしも、あなたが「余分な力なんて、なかなか抜けないよ」と悩んでいるなら、この記事は、少しは役立つかもしれません。


testing the balance.

「余分な力を抜いて」が効かない理由

 みなさんが、余分な力を抜こうと思うとき、どんなことを考えていますか?

 ためしに、余分な力を抜くための計算式《脱力の方程式》を書いてみましょう(式a)。

【次に出したい力】=【いま使っている力】−【余分な力】……(a)

 みなさんの多くが思い浮かべたのは、こんな計算式ではないでしょうか。

 この計算式の、「−【余分な力】」というのがクセモノです。

 なぜなら、わたしたちが、力加減を変えるときにできることは【力を増やす】【力を減らす】の2つです。手や腕というのは、ものすごく複雑な仕組みでできています。親指ひとつを曲げる力を増やすにしても、8本以上の筋肉が関係しあっています。ひとつの力を抜こうとして指を動かすと、力のバランスが変わっていきます。

 つまり、【力を減らす】をしようとすると、どこかで【力を増やす】ことが必要になる場合が多いのです。これを、「なにがなんでも【力を減らす】しかやっちゃいけない」と思うと力を抜けば抜くほど、訳の分からない痛みに襲われるということになります。

 というわけで、私なりに、先ほどの【脱力の方程式】をわかりやすく書きなおしたのが式(b)です。

【次に出したい力】=【いま使っている力】+【力の使いかたを変える(バランスを変える)】……(b)

 以上のことから、「力を抜きなさい」という代わりに、「力の入れ方を変えてみよう」と言うことをおすすめします。

 ところで、バイオリンを演奏していて、右腕に力が入るのは、自然なことです。なぜなら、手で弓を動かしているからですし、手で弓を落とさずにバイオリンの弦の上にとどめておこうとバランスを取り続けようという仕事を受け持っているからです。

 力がはいるのは当然のことですが、痛みがある場合は、自分にこう言い聞かせてみましょう

「この力の使いかたをどう変えられるだろうか?」

もう一つの方法「おもいっきり、力を使っちゃおう!」

 力みをなくす方法は他にもあります。そのひとつが「力は、おもいっきり、使う」です。「余計な力を抜いて」というアドバイスとは対極です。

 このアドバイスが有効なのはどんな時か、お分かりになりますか?いま使っている力が、ぜんぜん足りない場合だったり、力の強さは適正でもまったく見当違いな方向へ使っている場合に、今の状況から大きくジャンプして変化を起こすために有効だと考えます。

音色を変える方法をしっていますか?

 バイオリニストにとって、弓の動きと音色の関係を知っておくことは大切な基本です。力の使いかたを変えるための目安としても有効です。

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