バイオリン奏者のためのやさしい身体の使い方☆バイオリン応援団

バイオリンは弾けばひくほど元気になります。自然な姿勢で楽しめるし、肩や首もラクになります。真心こもった演奏は聴く人に癒しと励ましを与えます。あなたの喜びと楽しみが大切な人へ届くように応援します。アレクサンダー・テクニークに基づいたレッスン。ブログとメール講座で奏法改善のヒントを無料提供中。東京都府中市の教室。Skypeでの有料相談も受付中。

あなたはバイオリンの基礎「1指、2弓、3発車」に隠された《もっとも大事なコト》を知っていますか?

どの指導者も知っている基礎に隠されたもっとも大事なコト

 どの指導者の知っている基礎とは、演奏のために
・まず、左手と絃の関係を作り
・つぎに、弓毛を絃に触れさせるために右手を動かし
・最後に、じっさいに音が出るようにする

という順序のことです。

この順序を崩すと、音は乱れます。

 いわば、この順序こそが、弦楽器演奏における、もっとも重要かつ速やかに習得すべき考え方であと言っても良いのではないでしょうか。どんな演奏においても、どんな練習においても、この考え方を原理として用いていくように心がけたいものです。

 この考え方は、どの指導書を見ても必ず言及されているくらい大事なコトです。でも、じっさいにこの順序をマスターせずに、先を急いでしまう教師や生徒さんは少なくありません。なぜでしょうか?

 じっさいに、この基礎について、いくつかの教材でどのように書かれているか、取り出して読んでみましょう。ここでは、私の持っている教本シリーズの中から紹介することにします。

スズキ・メソードの場合

1指、2弓、3発車
指を押さえるのと、弓を動かすのが同時では、歯切れのよい美しい音は出ません。まず、絃を正しく押さえ、次に弓を押さえつけずに乗せ、それから初めて行動するのです。この準備をすることが「1指、2弓、3発車」です。
スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(1) 新版[CD付] 15ページより

第1ポジションの練習の譜例の注意書きとしてページの下に書かれています。行数にして、3行です。

ザハール・ブロン『エチュードの技法』の場合

 世界的ソリストを数多く輩出し名教師としてしられるザハール・ブロン氏は著書『エチュードの技法』の最初の課題として「和声のテクニック」を掲げています。その技術的困難をどのように克服すればよいか3点にわたって解説があります。

和声のテクニック

本来多声音楽に適していない楽器でも、和音のテクニックがしっかりしていれば、多声部効果を生み出すことができる。ヴァイオリンは、旋律をうたうために作られた旋律的楽器だ。これで多声部の音楽を奏しようとすると、どうしてもいくつかの技術的困難が伴う。それらをひとつずつ分析し最大限解決していこう。

  1. 確かな音程 ― 左手のテクニック
  2. 音づくり ― 右手のテクニック
  3. コーディネーション(両手の連携)

日本語ライセンス版/バイオリン教本/練習曲 ザハール・ブロン : エチュードの技法 Etudenkunst 5ページより

 どこが共通しているかお分かりになるでしょうか?

 音を出すための仕組みと、その順序が明かされていることがお分かりいただけると思います。ですが、ほんとうに大事なのは順序そのものではありません。

音を出す前に、この考え方を思い出して「順序どおりにやってみよう」と自分に言い聞かせてからはじめることが大事なのです。

 ザハール・ブロンは『エチュードの技法』のなかで、このことをマスターさせるために、具体的な練習のための譜例を解説文とともに提示しています。解説文の指示に従ってていねいに練習を進めていけば、この考え方が習得できることでしょう。

 対して、スズキ・メソードの『第1巻』では、こうした譜例は示されていませんから、教師は生徒の演奏の様子を観察し「1指、2弓、3発車」の原理を教える必要があります。ただゆっくりと、演奏を止めながら確認させれば良い場合もあるでしょうし、イン・テンポで間違いを気にせずにやらせてみることが有効な場合もあることでしょう。

 いずれにしても、観察と分析によって、つぎにどのようなことを試したら良いかを、教師と生徒とで作り上げていくことになります。

ご存じですか?《もっとも重要なコーディネーション》

骨格模型ヘンリーくんの首を触りつつ見つめるいちろーた

 何を観察すればよいかを知っていくことが、上達には欠かせません。ザハール・ブロン氏は《左手と右手の連携》に言及していますが、さらに基礎的な連携についての観察こそが、上達を阻むものを見つけるときに役立ちます。それこそが、《アタマとカラダの関係》であり、F.M.アレクサンダー氏の発見した肝心かなめの原理(アレクサンダー・テクニークと呼び習わされているもの)であり、私がレッスンで気をつけていることなのです。


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