弓・ボウイングのバランスについて……奏者がすべきこと、忘れがちな事実とは?

弓・ボウイングのバランス

 弓は楽器の上でバランスすることができます。弓の毛がドコを向いているか、見えますか?

 そう、毛は弦と反対側を向いています。はじめからこの状態だったわけではありません。

忘れがちな事実「弓は、自力では弦に触れ続けられない」

バイオリンの弦の上で、弓がバランスしている

 ためしに、楽器を構えて弓毛を弦にのせてみましょう。そして、弓を持つ手をゆるめていくとどうなるでしょうか?

 弓は棹が弦に向かってゆき、毛は弦から離れようとしていきます。違った人はいますか?手を離しても、弓毛が弦に接したままバランスさせられる人がいたらぜひビデオにとってお知らせください。興味があります!

奏者の仕事とは?

「弓毛を弦に触れさせる」

 奏者が弓に対して何をすればいいかというと、なによりも「弓毛を弦に触れさせること」です。

教えるコツ(いちろーたが気をつけていること)

 「弓身を立てなさい・起こしなさい」「弓身を寝かせてはいけません」というのは、弓毛と弦を触れ合わせたいために使われる言葉です。ですが、口うるさく言う割には効き目が現れないとおもいませんか?

NoからYesへの転換

 たとえば、「弓を寝かせてはいけません」というアドバイスをしたなら、補足として「どうして弓を寝かせてはいけないのか」を言い添えてみてはいかがでしょうか。

 あるいは、「弓を寝かせてはいけません」を言いたくなったら、その言葉は封印してしまって、はじめから「弓毛と弦を、必要なだけくっつけよう」と言ってみても良いのです。

「何のため?」

 NoからYesを引き出すために何をしたらよいでしょうか。「△△はダメ!」という代わりに「▲▲をしよう!」と言えるようにするには何をしたらよいでしょうか?

 アドバイスがうまく機能しない場合には、その言葉を何のために言っているかを思い出しましょう。なぜその言葉をいう必要があるかを思い出せたら、「何のためにアドバイスしたかったのか」を言ってみても良いのではないでしょうか。

「何のため?」は学びの心を開く鍵

 弦楽器から音をひきだすためには、弓毛と弦の接触が必要です。(もちろん、別の方法でも音は出せますが……指で弦をはじいたり、箱を叩いたり……)



 私自身が長年「弓を寝かせてはいけない、立てる」と思っていたのですが、どうしてそうするのかを自分に問いかけたことはありませんでした。

(どうしてそのように言うのか……?)
(なぜ弓を寝かせてはいけないのか……?)
(なぜ弓が寝てしまうのか……?)

 「△△はダメ!」という代わりに「▲▲をしよう!」と言えるようにするには何をしたらよいでしょうか?

……そんなふうに思ったとき、ボウイング(弓遣い)への思い込みが氷解していきました。


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