バイオリンレッスンのお悩み相談室

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「指番号がピアノとバイオリンで違うので、指づかいを間違えてしまいます。どうしたらいいでしょうか?」……

2015/03/15

指番号問題!?

 私の母はピアノを70歳過ぎてから始めました。楽譜を見せてもらうと、それはそれはさまざまな書き込みがあります。我が母ながら熱心だなぁと感心します。

 「あれっ?」と思って、よーくみてみると、指番号が書いてあるなかに見慣れない数字があるんですよ。

 そう。「5」です。

 みなさんは、指番号の違いでこまった体験ありませんか……?

ピアノの指番号

 ピアノでは1番から5番までの指番号が使われます。右手と左手の区別は、譜表が上下2段あって、上を右手、下を左手というふうに割り当ててあるんですよね。

バイオリンの指番号

 それに対して、バイオリンでは1番から4番までの指番号が使われます。

1番が人差し指
2番が中指
3番が薬指
4番が小指

ちなみに、0番は指を弦に触れずに開放弦を演奏するときに使います。

指番号の違いをどうする?

 ピアノもバイオリンも学んでいる人は、この違いにどれくらい戸惑うものなのでしょうか。

 たしかに、ピアノやっている人から、そういうことを聞いたような気はするんですが、「こうやって解決したよ」という話を聞いたことが無いですね。

 いったい、みなさんどうしているんでしょうか……。

指番号の《意味》を考えてみる

 ちょっと、遠回しな言い方なんですが、ピアノとバイオリンとでは、指番号の意味が違うかもしれません。

ピアノは指の名前、バイオリンは指の音程関係

 どう違うかというと、ピアノは指の名前ですよね。バイオリンは、ほとんどの人が指の呼び名として思っているんですが、実際は音程と一致させる考え方もできます。

 どういうことかというと、バイオリンでは、人差し指(1指)というのは「ポジション」の基準となる音程を作ることが関係しています。

 これをもとに考えてみると、
【1指=1度、2指=2度、3指=3度、4指=4度】
という関連付けができます。指と音階の地図ですね。

 さらに、《長短》《増減》という音程の変化は、指をつける・離すということに対応させることができます。

 こんな考え方で、音階練習の指番号の《読み方》をトレーニングしてみるというのは、どうでしょうか?

いちろーたはこう思う

 この話は以前、私の生徒さんから相談を受けまして、解決に役立ったかどうかはわからないのですが、ヒントになればと思ってお伝えしたことを書いたものです。

 あくまでも、バイオリンとビオラでの指番号に対する自分の考え方なので「もっと、こんな考え方もあるよ!」というアイデアがありましたら、ぜひお聞かせくださいね。

 ちなみに、バイオリンの指番号を考えるときに、同時に話題になるのが「ポジション」つまり「手の位置」のことです。「手」とは手首から指先までのすべてを「手」と呼ぶことを思い出していただきたいのです。フィンガリングの技術、運指法について考える時には、左腕の「手の技術」と思っていただきたいのです。

 指番号やポジションの番号について論ずる時には、カール・フレッシュのことばを思い出したいものです。カール・フレッシュは著作「ヴァイオリン演奏の技法」のなかで運指法について次のように述べています。ちょっと長くなりますが紹介します。

位置の記号による区別は、初学者が指板上の距離に習熟する助けとしては確かに必要である。しかし、進んだヴァイオリニストは、現代のヴァイオリン演奏の実際とは縁の遠い、番号をつけたこの手の位置の概念をできるだけ早く捨て去るように努力せねばならない。実際の手の位置はしばしばそれに付けられた位置の番号と合わない場合がある。(中略)これらすべては、伝統的な位置の番号が初歩教授の補助手段としてのみ妥当なものであり、決して複雑な任務を課せられている手の位置の測定器ではないということを証明する。それにも拘らず、私はこれからの詳述を分りやすくするために今まで通りの位置の名称を使用しているが、それは現在のところ手と指が指板上で占める場所をもっとはっきり示す方法が他にないためである。
カール・フレッシュ著『ヴァイオリン演奏の技法 上巻』169,170ページ

 指番号の意味を考えるうえで、大切な示唆を含んでいると思いますので引用させていただきました。

カール・フレッシュをしても、手の位置を番号で示す概念を捨てさせるための方法を編み出すには至らなかったんですね。忸怩(じくじ)たる思いで『DAS SKALENSYSTEM』(音階体系)を編纂したのだろうなと思えてなりません。

おまけ

 楽譜を読むときに、時間が許す限りは「なんでこんな書き方が定着したんだろう?」と思って考えを巡らせてみるとおもしろいものですよ。難しそうにみえる曲も、じつはただ難しく見せるために調号を増やしてあるだけかもしれません(なんちゃって)

 ちなみに、二胡で使う数字譜だと、開放弦が1で、そこから音階をひとつ上がるにつれて数字が増えていきます。開放弦をどう調弦するかが書かれているので、これは指番号ではなく音の階名を番号で書いてあるわけですね。


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