モーツァルトを聞くとIQが上がるそうですが、そんなことはどうでもいいと思っている私・いちろーたです。
決められた枠組みのなかで優れたものを作るということと、既存の枠組みにとらわれずに新しい枠組みを作り出すということ。どちらも素晴らしいことなのだろうと思います。バイオリンを演奏するうえでは、どちらの能力も・どちらの努力も欠かせないからです。
『求めずして得る』これは幸か不幸か?!
なぜって、それは、バイオリンという完成された道具がすでに与えられているからです。そして、一生かかっても演奏し尽くせないほどの、バイオリンのための音楽作品がすでに与えられているからです。
これって、不幸なことでしょうか?それとも、幸福なことなのでしょうか?……演奏者として、鑑賞する者として、作曲家として……
ところで、音楽と脳にはどんな関係あるんでしょうね?
人間の本能とは何でしょうね……生命の本能とは一体なんなのでしょうね。刺激をもとめて、快楽を求めることなのでしょうか。なぜ、それらを求めるのでしょうね。死んでしまうとわかっていて生まれてくる……なんてナンセンスなんでしょう。なんで、こんなことを考えてしまうんでしょうね。
めずらしく雪が吹き荒れていて、こんなことを考えているところです。
生命の本能ということについて、あるとき、腑に落ちたことがあります。それは、「生きる」とは「変わり続ける」ことだ……ということです。でも、父が死んでみて実感したのは「死んだ」としても「変わり続ける」ことは終わらないということです。
今ベートーヴェンの話を聞きながら、ちょっと手塚治虫さんを思い浮かべていました。手塚さんの「脳を使用し尽くした」という感じにベートーヴェンの必死さが重なったというか。
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス 244ページより
ベートーヴェン万歳!と心で叫びつつ、今日もコーヒーをいただいております。豆粒は数えないけどね。
ベートーヴェンの素顔に迫れる書籍・DVD3選
イチオシ本☆☆☆
チェリストとして有名なS.イッサーリスの著作。ベートーヴェンの気まぐれさの秘密が見えてきます。読みやすい。
9つの交響曲をたどりつつ……
音楽劇仕立てで9つの交響曲をたどってゆきます。惜しいのは現在廃盤なのね。中古で手に入るとラッキーです。
手塚治虫先生が描くベートーヴェン!
漫画の神様が、楽聖をえがくとどうなるか?!……ソフトカバーの単行本のほうが中古だと安いですが程度アレコレです。文庫版を紹介しておきます。
いちろーたはこう思う
IQあげてどうするの?IQそのものには価値はないんですよね。その人の生きる力や価値観はIQだけで計れるものではないから。でも、IQを上げることが、生きる励みになるならIQ上げることを目指してイイと思うのね。バイオリン演奏も同じことだと思うんです。演奏自体を生きがいにしてもいいし、演奏がきっかけで生きる楽しみが見つかるのでもいいし。生きる楽しみをひとつでも多く見つけられるようなお手伝いができたなら、それでボクは満足なんです。
……モーツァルトよりもベートーヴェンが好きなボクのひとりごとでした。