「あっ!……落ちた?!」アンサンブルが本番で乱れたとき、あなたならどうする?!(その1・バックポケットプランを作ろう)の続きです。
まだ読んでいない人は
「その1・バックポケットプランを作ろう」
から読んでみてくださいね。
共通点がある?
ここまでで3つの例を書きだしてみました。これらに共通のポイントが2つあると、私は思っています。
ポイント、その1「情報を集める」
トラブル対処の王道は「情報を集める」ことです。
たとえば、こんなことです……
- 自分のこと
- さっき、何を聞いた?見た?
- いま、なにを聞いている?見ている?
- つぎ、何をしようとしている?
- など……
- 隣の共演者は、どう?
- 指揮者は、どう?
- 他のパート首席は、どう?
いま、思いつくままに書きだしてみました。いつでも通用するような決まった正解があるわけではないですが、単純にいえることは「何が聞こえている?」「何が見えている?」と問いかけるだけでもいいということです。
このとき大事なのが「どこから情報を集めるか」をあらかじめ決めておく、ということです。そして、困ったときに思い出せるように、日頃の練習の時からやってみるのです。
ポイント その2「自分の面倒をみる」
「自分の面倒をみる」というのは、いろんな意味があります。
多くのひとが勘違いしているアンサンブルの落とし穴があります。それは、自分以外の人と共同作業をするときに「他の人の思いを優先させなければいけない」と思ってしまうことです。そこにこそ落とし穴があります。
アンサンブルの極意とは?
楽器のグループ演奏のことをアンサンブルと呼んだりしますが、アンサンブルという言葉の意味を考えたことはありますか?アンサンブルということばを使うとき、どんな意味だと思って使っていますか?
知っている人も多いかもしれませんが、アンサンブルとは「分をわきまえる」という意味があります。
アンサンブルの優先順位とは?
アンサンブルをするときに3つの要素があると、私は思っています。
- 自分
- アンサンブル全体
- 目の前の楽譜
さて、ここでクイズです。3つの優先順位をつけてみてください。
次回「その3」では、アンサンブルの極意……優先順位の答えを発表しますね。
「あっ!……落ちた?!」あなたならどうする?!《アンサンブルの極意》3つの要素の優先順位とは?『解答編』を読む