【流派を超えて】ボウイングの極意ってどんなものでしょうか?

 私が思うに、ボウイングの極意は「弓の毛を動かそう」と思うことです。もうちょっと言うと、弓の毛の張り具合を生かして、音を引き出すために弓を扱う、と思うことです。

流派による違い?

 バイオリン演奏には流派があるらしいのです(バイオリン 流派 – Google 検索)……ドイツ式、フランス・ベルギー式、ロシア式とかなんとか。どの流派でも共通な動作は、バイオリンの弦の上に、弓に張られた毛をのせて(くっつけて)おいて動かすということです。

 こうした動作をひとことで言うならば、「こする」という言葉が当てはまるのかもしれません。

 ですが、「弓毛で弦をこする」という表現を嫌う人もいるかも知れません。なぜ「こする」という表現を嫌う人がいるのかといえば、「こする」という言葉の示すものが、人によって若干の違いを引き起こすからだと、私は推測します。

エクササイズ……「こする」を言い換えよう

 「こする」という言葉を、別の言い方で表現してみてください。

 いま、私が思いついた表現はこんな感じです。

ふたつのものを、互いの接触を保つように、向かいあわせる力を働かせつつ、互いの位置関係を変え続けること

みなさんなら、どんな言い換え方をしますか?自分ならこういう言い方をしてみる……という言い方を作ってみてくださいね。このことが、自分自身を指導する力を引き出して、鍛えあげてくれます。ちなみに、辞書では次のような言い換え方をしています。

す・る【擦る/▽摩る/▽磨る】
[動ラ五(四)]
1 物に、他の物を強く触れ合わせて動かす。こする。「マッチを―・る」
2 物の表面に他の物を押し付けて繰り返し動かす。「やすりで―・って仕上げる」「墨を―・る」
3 賭事(かけごと)などで、金を使ってなくす。費やす。すり減らす。「競馬で財産を―・った」「元も子も―・ってしまう」
4 (「擂る」と書く)すり鉢などに入れて、触れ合わせて細かく砕く。「味噌を―・る」

する【擦る/摩る/磨る】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

流派の違いは、ことばの違い

 もしかしたら、流派の違いというのは言葉の違いによるのかもしれません。たとえば、英語で弓の往復運動の向きをいうのに、ダウン・アップ(Down/Up)と呼びます。日本語に置き換えると、下げ弓・上げ弓ということになるでしょうか。別の呼び方では、引き弓・押し弓という組み合わせを聞いたことがあります。(Pull-the-Bow-down/Push-the-Bow-up)

 言葉を使うときには、「言おうとする、事の本質はなんだろうか?」ということを思い浮かべて言葉に託したいものですね。


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