ヴァイオリニストが知らずに損している3指と4指の秘密〜《小指&薬指》と肘の意外な関係(小指主導という本当の意味を間違えていませんか?)
2014/06/24
いちろーたです!
大発見です。知ってたらゴメンナサイね。
僕の苦手なハイポジションのことが解決できそうです。
良いヒントを得られたのでご紹介します。
3指と4指の動きが鈍くなっちゃうんで困ってました。
それが、肘の使い方をちょっと変えただけで、変わり始めたんです。
バイオリンの指番号は……
1=人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指……です。
2つの実験にお付き合い下さい!
1つ目の実験!
バイオリンを構えるフリをしてください。
そのとき、左手を口元に近づけてきて、手のひらが自分に見えるように向けてくださいね。
はい準備オッケー。では、次のように言い聞かせて手を動かしてください。
「小指こっち!(自分の顔に近い方へ)」
何回かやってみてもいいです。では、2つ目の実験に移ります。
2つ目の実験!!
構えはさっきと同じで、次のように言い聞かせてみてください。
「親指あっち!(自分の顔から遠い方へ!)」
どんな違いを感じましたか?
どちらのほうが、手首が回りやすかったでしょうか?
そして、指先の自由さはどちらのほうが、ラクに動かせる感じがしますか?
僕の場合は、「親指あっち!」のほうがラクに、手のひらをくるくる回せました。
なぜこんな違いが起きるのか
この違いの秘密は、肘の構造にあります。
骨のつながり方に注目です。
折りたたみが得意なつながりがあって、その横には回るのが得意そうなつながりがあるのが見えますか?
【小指主導とは】小指は軸、親指は自由
バイオリンを構えているときには、「小指こっち!」だと手のひらの回転が生まれにくいです。「親指あっち!」だと、小指を中心に回るような動きが生まれやすいです。
しかも「親指あっち!」「親指こっち!」だと、手首や肘まで楽になります。肩も楽になりますね。
おすすめエクササイズ
一度楽器を安全なところに置きましょう。
楽器を構えるふりをして……「親指あっち!」
これを10セット!今度は「親指こっち!」
はいっ!10セット!オッケー!
楽器を持ってハイポジション練習しましょう。
バイオリンのハイポジションは、親指を楽器に固定しがちになるために、親指の自由さを忘れてしまうことが起きやすいです。ハイポジションに限らず、3指と4指のトリルが苦手な方にもオススメしたいエクササイズです。試してみてくださいね。
解説動画作りました
(2014年6月24日追記)
参考文献
他の楽器にも使えます!!!
「親指あっち・こっち」は、手首や指を使う時に役立ちます。
ということは、チェロでも、二胡でも、ヴィオラでも使えそうですね!
さらに、ホルンのベルに手をいれるとか、オーボエの右手小指でキイを動かす、トロンボーンのスライドを動かす、まだまだありそうです。なんかしんどそうな人を見たら、教えてあげてくださいね。