演奏を変えるための3つの目のつけどころ(望みどおりに演奏したいなら、望みを直視しよう)

2015/03/15

 演奏に行き詰まったときに、演奏を変えるための目のつけどころは次の3つです。

  1. 出た音はどうだったか
  2. 身体をどう動かしたか
  3. 自分に何と言っていたか

 この3つです。

出た音はどうだったか?

 音を聞きましょう!耳はどこに付いていますか?耳に入ってきている音を、ただ受け取りましょう。批判せずに、どんな音が聞こえてきているのか、雑音に思えていた音も無視せずまるごと全部受け取りましょう。

 バイオリンの人は左耳ばかり使いがちです。右の耳からはどんな音が入ってきますか?楽器の音は楽器からしか聞こえてこないですか?楽器以外の場所からはどんな音が聞こえますか?

身体をどう動かしたか?

 いま動かしている身体と、動かさないようにしている身体ってありましたか?

 音を出す時、どう動かしていましたか?動かしにくいところはありませんでしたか?痛みを感じたり、引っ掛かりを感じるような部分はありませんでしたか?

 不思議なことですが、楽器を演奏する人は「楽器を落としてはいけない」という思いから「落とさないように持つ」ということを無意識にやっていることがあります。そのことが、身体を固めている場合があります。

自分に何と言っていたか?

楽器を落としてはいけない……
間違えてはいけない……
みんなと合わせなければいけない……

 あなたは、演奏するとき自分に何と言い聞かせて音を出していますか?

頭が動けるようにしてあげて、
そうすることで自分の身体全部が動けるようにしてあげて、
やりたい演奏をする!

 これだけのことでいいんです。

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