バイオリン奏法ガイド〜弓づかいアレコレ辞典(!?)

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スタッカート?
スピッカート?
スラー?
レガート?
デタッシェ?
なにがどう違うの?!?!?!

 ちょっと整理してみました。

日本語でざっくり分類

 私・いちろーたの場合は、日本語でボウイングの動作をなんと表現しているかなぁ?とおもって書き出してみました。

  • こする
  • たたく
  • とばす
  • はねる
  • ひっかける
  • なでる

こんなの発見

 ストリング誌に連載されていた『ヴァイオリン各駅停車』の著者でもあり、Webサイト「アッコルド」に連載をされている森元志乃さんのWebサイト>>ヴァイオリン弾きのおやど

 
運弓用語のまとめ(各国語対比できる)

ヴァイオリンの運弓あれこれ・練習ガイド

 Bow Grip – Violinmasterclass
英語の超・定番サイト。奏法のお手本・練習のやり方を見るならこちらの動画がオススメ

 このViolin MasterClass がいいのは、技巧の基本からはじまって、どうやって発展させていけばイイかがわかるように、順序立てて構成されているところにあります。ボウイングのテクニックが、どんな運動の組み合わせで出来ているかを知るには好都合ですので、拙い日本語訳ですが書き出しておきます。

デタシェ Detaché
(英:separated)ひとつずつ切り離す。すべての運弓の基本となる技術。1回ずつの動きを《まっすぐに》する。スピードや圧力は一定にする。
Detaché – Violinmasterclass
レガート Legato
なめらかに音をつなげる技法。右手と左手の連携によって弦の条件を整えることでなめらかにつなげる。リズム・アーティキュレーションは左手によって作られる。
Legato – Violinmasterclass
弓を返す Bow Changes
弓の運動方向を逆転するときに、弓に与えていた圧力をいったん持ち上げる。弓元と弓先では、圧力の持ち上げ方が異なる。弓元でアップからダウンへ返す直前に、ひじはわずかに早くダウンの動きをして、小指は弓の圧力を持ち上げて逃がす働きをする。弓先でダウンからアップへ返すときには、人差し指が圧力を逃がすようはたらく。
Bow Changes – Violinmasterclass
コッレ Collé
(英:glued)くっついて離れない。「くいつき」「ひっかかり」をつくりだす動き。超絶技巧のもとになるコントロールの本質部分。マルテレの「カリッ」っとした感じを生むのに使う。澄んだ、歯切れの良い発音に役立つ。
Collé – Violinmasterclass
マルテレ Martelé
(英:hammered)打たれた。音の出だし、強調された弓運び、「射出っ!」って感じ。
入門編……弓の毛を弦の上に置いて押し付けておいて、動かし始めると同時に圧力を抜く。そして、動かし終わったら弓の毛を弦の上に圧力なしで休めておく。圧力が抜けきったら動かすのをやめる、とも言える。
上級編……弓を動かすごとに《コッレ》で音の準備をする。《コッレ》を解放して、弓を最高速度で動かして、動かし終わりには人差し指からの圧力が掛からないように弓の毛を弦の上で休めておく。
Martelé – Violinmasterclass
スタッカート Staccato
マルテレを一方向へ連続して行う。3つのやり方がある。
1)下腕の回外と回内、2)手首の屈曲と伸展によるトレモロ状の動き、3)人差し指と親指で弓の棹をつまみ上げる動き
Staccato – Violinmasterclass
スピッカート Spiccato
(英:separated)ひとつずつ切り離す。弓の弾む動きを操ること。やり方……親指をラクに動けるようにしておいて、弓の動かし方は弦の上空でデタシェ同様に動かしつつ、弦へと落下させる。落下のさせ方は、弓の部位〔先弓、中弓、元弓〕や跳ねさせる高さに応じて変えることになる。
Spiccato – Violinmasterclass
ソティエ(サルトレ) Sautillé
(英:jumping, dancing)飛び回る、踊る。ソティエの動きを始めるときは、弓の毛は弦の上に接触している。手首が動けることで実現するものだ。上半弓でトレモロを始める。そのとき手首が動けているでしょ。それと同じことを徐々に中弓へと移してやると、弓が跳躍し始めるポイントがあるはず。圧力を増せば、跳躍の度合いも増すことができる。Sautillé – Violinmasterclass
リコシェ Ricochet
少なくとも一度は跳ね返ること。跳ねる音を操る名人芸。やり方……弓の持ち方を、弓がどうにでも動けるように指やカラダでバランスをとり続けて、弓が自力で跳ねまわってもいいように指で弓にふれておく。
ゆっくりハネされたければ、弓のバランスが取れる重心あたりを弦の上に投下するし(指は弓の棹に触れたまま、弓の毛を弦に向かってそっと投げつける)、より早く細かく跳ねさせたければ弓先を投下すればイイ。高く弾ませると、そのぶんゆっくり弾ませることができる。
Ricochet – Violinmasterclass

  

コード Chords
和音のひき方。なめらかにゆっくりと、あるいは、力強く早く。どちらもできるように。
ゆっくりのやり方……最低音の弦は均一な圧力でひいておいて、移弦するときには50%くらいの圧力を残しておいてひく。移弦のときに圧力を完全に抜いちゃうと、雑音が入る原因になる。
はやくひくやり方……まず、上の二声を出すために弓の毛を2本の弦にあててこする。それができたら、和音のひきはじめに手首の動きを使って、D線をわずかにあててこする。
Chords – Violinmasterclass

出典

Violin MasterClass
ここは本当におすすめです。この英語がわかれば、なんとかなりそうでしょ?

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